メディチ家の至宝
16.06.08
昨日、東京庭園美術館で開催されています「メディチ家の至宝展」に行ってきました。ルネサンス文化発祥の地、フィレンツェに300年に渡って君臨したメディチ家。
展覧会には数多くのジュエリーと自画像が飾られていました。一番印象に残ったのは、フランスに嫁いだカトリーヌ・ド・メディシスの自画像です。
ものすごい数の天然パールがドレスに縫い付けられています。この時代は真珠の養殖なんてできない時代ですから、パールはダイヤモンドを超えるくらい高価なものでした。これだけのこの大きさの天然パールをそろえるというのは、いかにメディチ家が栄えていたか想像できます。
また多くの黒い宝石が多用されています。これ、実はダイヤモンドなのです!まだブリリアントカットのような技術がない時代。このころはテーブルカットですから、いくらダイヤモンドといっても、今のようにキラキラしないのです。ですから、この時代のダイヤモンドは黒っぽく描かれているのです。
ダイヤモンドとパールを惜しげもなく縫い付けられているドレス 少々過剰な気がしましたが、この「過剰」こそが、絶対王政時代のイメージなんだそうです。
こういうドレスが1つも残されていないのは、縫い付けられている宝石は、次の持ち主のために外されて再利用されたり、資金調達のために売られたりしたんだそうです。実物、見てみたかった
2023年7月
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