続・メディチ家の至宝
16.06.09
先日、カトリーヌ・ド・メディシスの自画像のことを書きましたが、展覧会でもう一つ目についたものがあります。
それはカメオです。カメオがたくさんあったのです。
ルネサンス時代のパトロンたちに好まれたのが、古代のメダルやコイン、カメオや壺などの工芸品。当時、カメオは美しい宝石であるだけでなく、血統や権力を誇示する貴族の美術品でした。あれだけたくさんのカメオをコレクションできたということは、やはりメディチ家がどれだけ繁栄していたかを表していると思いました。
そこで今日は当館に展示してありますカメオを一つご紹介します!
ストーンカメオのブローチです。
こちらはヴィクトリアンジュエリーですので、メディチ家の時代よりも大分新しいものになります(19世紀後期)。使われている素材は、縞メノウ・天然真珠・ゴールドです。
カメオは決して張り付けたり色を付けたりするのではなく、こういったそもそもの縞メノウの層の違いをいかして彫られたものです。厚な金細工のフレームも見事ですね
2023年7月
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